「松林」百図 七
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2011年 145㎜×175㎜ イラストボード、アクリル絵の具
松林図に重ねる人生 西のぼる
昔から松は、常緑樹で冬でも緑を絶さず縁起がいいとされ、多くの地名に使われてきた。思いつくままに挙げてみても「若松」「松山」「松本」「松江」「高松」などといった都市名がすぐに思い浮かぶ。
石川県内でも「小松」や能登に「高松」という地名がある。その高松辺りから能登里山街道を羽咋に向かって走行すると両側に、長谷川等伯の代表作、国宝「松林図屏風」そっくりな松林が延々と続く。数年前に車窓からそれらをスケッチし等伯へのオマージュとして等伯の生地、七尾美術館で百点の松林図を展示した。(その折、京都「本法寺」のご住職のご厚意で同寺が所蔵する等伯の「波龍図」(六曲一隻)をお貸し頂き、期せずして等伯とのコラボレーションとなった。)
これは描いたというより手の方が勝手に動いて生まれてきた松といった方がいいかもしれない。日本海を越えてくる北からの厳しい寒風に晒され続け裸木のようになった松もあれば、富山湾に面して緑豊かにすくすくと育ってきた松もある。描きながらその一本一本の松が人の人生と重なって見えてきて驚いた。
もし興味のある方は、この中から自分の人生と重ねあわせてご覧いただくのも面白いかもしれない。